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血管腫の治療相談はお早めに2016.08.09

最近、赤ちゃんのの血管腫の相談が増えております。

血管腫は生後間もなく現れてくる赤いシミが広がったり盛り上がったりしてくる「アザ」の一つです。
全身各所に出てくる可能性があり、顔・目の上・頭の中にも出てくることが多いです。
ご両親は大変気にされて周りの方(医療関係者)に相談されるようですが

「いずれ消えるから放置しておきなさい」
と言われたものの心配になり、ご自身で調べて来院される方が増えています。

当院ではVビームレーザーで血管腫の治療を行っております。
赤あざの代表は「いちご状血管腫」と「単純性血管腫」です。
いちご状血管腫は生後すぐ、あるいは生後数週以内に発症し、表面が苺状に赤く盛り上がり、急速に大きくなった後に、数年かけて徐々に赤みが抜け退縮します。

いちご状血管腫に関しては教科書に「 イチゴ状血管腫は自然に消失するため、原則として治療を行う必要がありません」と書いてありますが消えるまでには数年間かかります。
また自然に色調が治っても隆起やしわ・たるみを残したり不自然な外観を呈することがあります。
そのため当院では多くの患者様が0歳での色素レーザー照射を行います。
単純性血管腫はポートワイン母斑とも呼ばれる生まれた時に存在する平らな赤アザです。
自然に消えることはありませんので、レーザー治療の必要があります。早期にレーザー治療を開始したほうが治癒率は高いと言われています。

単純性血管腫に対するレーザー治療の効果は部位によって異なります。一般に顔面、頚部にあるものは70~80%の有効率ですが、四肢、特に下肢に生じたものは治療効果が悪いとの報告があります。

赤アザの治療に使われるレーザーは、Vビームという色素レーザーで太い血管からなる血管腫に治療効果があります。
(残念ながらレーザーですべての症例が治るわけではありません。色調の改善がみられない場合は、レーザー治療の限界と考え、それ以上のレーザー治療は中止すべきです。)

神谷ひふ科|岐阜 皮膚科・美容皮膚科・小児皮膚科
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