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手足口病、流行ってきていますね・・・2017.07.10

手足口病は、その名の通り、手・足・口などに発疹ができるウイルス感染症です。毎年、暑くなると、乳幼児を中心に流行することが多く、夏風邪といわれるものの1つです。原因となるウイルスは、主にコクサッキーウイルスA16とエンテロウイルス71ですが、その他のウイルスが原因となることもあります。1度感染したウイルスに対しては、免疫ができますが、複数のウイルスが原因で起こる病気なので、何度もかかることがあります。

感染すると、2〜5日の潜伏期間の後に、手のひら、足、肘、膝、尻などに、米粒ぐらいの大きさの水疱(すいほう)が出てきます。口の中にも水疱ができ、破れてアフタとなり痛みが出ます。痛みが原因で水分が十分に取れないと、脱水になるので注意が必要です。痛みが強いときは、刺激の少ないものを、少しずつ小まめに与えてください。ごくまれに、髄膜炎、脳炎といった合併症を起こすことがあるため、高熱が持続したり、不機嫌、頭痛、嘔吐(おうと)がある場合には注意が必要です。

治療に特効薬はなく、予防のためのワクチンもありません。症状を和らげるだけのものになります。感染経路としては、飛沫(ひまつ)感染、接触感染、経口感染が知られています。症状が回復しても、3〜4週間は便にウイルスが混じっているため、感染予防には手洗いと排せつ物の適切な処理が大切です。
なお、手足口病は、出席停止の病気ではありませんが、他の病気同様、患者本人の回復が十分でないときは登校・登園せず、自宅で療養するのが良いでしょう。

神谷ひふ科|岐阜 皮膚科・美容皮膚科・小児皮膚科
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