お子様のスキンケア(1)2011.03.03
当院は大人の患者様だけでなく乳幼児のお子様も多く受診されます。
お子様の笑顔を見るととてもかわいくてほんわり暖かな気持ちになります。
そんなかわいらしいお子様方のお肌にはどんなスキンケアが必要ですかと聞かれることも多いです。
生まれて1~2ヵ月間の赤ちゃんの肌は一時的に皮脂分泌が盛んです。頭や顔の皮脂腺から脂肪が多く分泌され,炎症を起こす結果クリーム色のかさぶたが頭や顔面を覆うことがあります。これはお腹の中にいたときのお母さんのホルモンの影響が残っているためです。カサブタが厚くこびりついている場合は,白色ワセリンやオリーブオイルを塗って30分程おいた後,お風呂で洗いながしてください。無理に剥がす必要はありません。
お母さんのホルモンの影響がなくなる2~3ヵ月を過ぎると,急に皮脂の分泌が減少し,逆に乾燥肌になりやすくなります。皮膚の油分をつくる皮脂腺の発達がまだまだ充分ではないためです。とくに頬は乾燥しがちで,汗, 涙,鼻水,食べこぼし,よだれなどによる汚れなどで湿疹が出来やすい場所です。食べこぼしがあれば,濡れタオルで優しく抑えるように拭いてあげてください。保湿クリームは手のひらを使って良く延ばしてから優しく,薄く塗ってください。手づかみで食べるようになれば,手,特に指の間を忘れずに洗ってあげましょう。