美肌漢方セミナーに参加しました2017.05.21
5月半ばになり汗ばむ季節になってきましたね。ニキビの患者様がさらに増えてきました。
ニキビは遺伝、ホルモン、ライフスタイル、スキンケア、食事など多くの原因によっておこる慢性の皮膚疾患です。
日本では皮膚疾患だと認識が低いため皮膚科受診率も低いのが現状です。
当院ではニキビ治療に力を入れており、多くの患者様がいらっしゃいます。
当院スタッフの熱意と患者様のご協力により「きれいになった」と喜ばれる方が大多数ですが難治性の方もわずかながらいらっしゃいます。
さらに治療戦略を増やし難治性ざ瘡(ニキビ)の方に役に立てるよう名古屋で行われた美肌漢方セミナーに参加しました。
岡山で開業されている有名な許(ほう)郁江先生のご講演を拝聴しました。
我々皮膚科医の使命はニキビ治療への早期介入・寛解後の維持であり瘢痕(きずあと)をいかに残さないかを目指さなければいけません。
現在ではべピオ、デュアック、エピデュオなど多種類の薬が発売されており皮膚科専門医なら使いこなせるので治癒率も向上してきました。しかしながら軽症のニキビでも追跡調査したところ8%の方に瘢痕が残るデータには驚きました。早期発見、早期治療、早期指導を心掛けねばいけません。
当院ではライフスタイル指導、スキンケア指導が中心でしたが、最近では食事がニキビに影響を与えるという海外の論文が出ているそうです。
まさに「医食同源」私たちの口にするものが私たちの体調を整えてくれます。
学んできたことを患者様の治療において役立てていきたいです。