シミについて(10)~化粧品によるかぶれ2011.07.14
シミについてのお話も10回目になります。
たかがシミ、されどシミ・・・・シミ治療の奥深さを日々感じながら診療しております。
毎月読んでいる学会誌に興味深い論文がありました。美白化粧品による色素沈着型接触皮膚炎・・・つまりかぶれによるシミです。その化粧品は当院では取り扱いがありませんが肌のターンオーバーを強烈に促進しメラニンを薄くするという化粧品シリーズとして有名です。
写真で見ると両頬に淡い色素沈着が広がっており一見すると肝斑に似ています。
しかし皮膚を検査して顕微鏡で見るとかぶれの所見を認めメラニンが真皮層で増えています。(毎日繰り返しおこるかぶれの結果メラニン(シミ)が肌の奥深くに定着してしまいます。)
シミがなかなか取れない方は使用している化粧品を見直していただくとともにお早めに専門医にご相談くださいね!(当院の化粧品ではそういった事例はありません)