まぶた、かさつきませんか?2014.02.24
日本人の5人にひとりがスギ花粉症だと言われています。
毎年この時期には街中がマスクをした人が多くなります。
スギ花粉症の方はくしゃみ、鼻水などの鼻炎の症状と、目がかゆいという結膜炎の症状で悩まされます。
しかし、最近では、皮膚炎を起こす方がいることも知られてきました。スギ花粉が飛ぶ時期になると、まぶた、特に上のまぶたが赤くなったり、かさかさしたりする方が多くなります。そのほか、花粉がつきやすい、ほほ骨のあたりや、あごからくびにかけてがかゆくなったり赤くなったりする方もあります。
このようなスギ花粉皮膚炎は赤ちゃんを除いて、幼児から高齢者まで、様々な年齢の方におこります。
ちょうどスギ花粉が飛ぶ時期は、空気が乾燥していることと、女性の場合はアイメークなどでまぶたの皮膚のバリアーがこわれてしまっていることがきっかけになっているようです。
治療は皮膚炎用の塗り薬が有効で、比較的すみやかにひいてしまいます。ただし、症状が繰り返す患者さんもたくさんいらっしゃいます。スギ花粉症のある方は、スギ花粉が飛んでいる時期には、帰宅したらすぐ洗顔をしたりシャワーを浴びたりして、皮膚についた花粉を落とすことが皮膚炎の発生や悪化の予防になるでしょう。